交流会の名刺交換を「人脈」にする方法(2025.2.22)
会社を創業したり、私のような士業が開業したりすると、その存在を知ってもらうためにも交流会の類に参加することは多いと思います。
しかし、私の経験上、交流会の人脈は一時的なものになりがち。
つまり、「もう関わらない」人が大半です。
名刺交換を「人脈」へと昇華させるには、どうしても二度目、三度目の再会が重要です。
私はよく「交流会の出会いは二度目に会って完成」と表現しています。
私が秋葉原士業者交流会という士業の交流会を開くのは、この「二度目に会う」ことを確実にするためでもあります。
とはいえ、士業同士ならそういう形で再会できますが、一般のビジネスだと百人百様のビジネスですから、再会の必然性を作るのはさらに難しい。
ここは私自身試行錯誤中ですが、一つの解決策として、ビジネスから離れて「趣味」で興味を持ってもらうというアプローチはアリだと思います。
例えば私は趣味で東京の路地や坂・階段を愛でるYoutubeチャンネル、「東京街歩きチャンネル」を運営しています。
ですから特に社労士のニーズを抱えていない会社の方と会った場合は、社労士という属性よりもYoutuberという属性を強調するようにしています。
その方が面白がってもらえますよね。
サッカー観戦が好きならサッカー、アニメ好きならアニメ、とにかく仕事以外で自分が語れる内容を前面に出してしまうのです。
そうして自分の個性を立てていくことで、覚えてもらうのです。
経験上、交流会で仕事欲しさにグイグイ行くとウザがられます。
「ガツガツしてる」という評価を受けます。
ですから自分の仕事のことは、「何をしているか」くらいが伝わったら、そこで切り上げて趣味の話を始めた方が印象はいい。
交流会で出会った人々は直接のお客さんになる可能性がある人々=潜在顧客ではありません。
ここを間違えてはいけない。
直接依頼・発注が来るなんて可能性はほとんどない。
では何のために交流会でわざわざ出会うのかというと、その方がお客さん候補を紹介してくれる可能性に期待するためです。
一人の向こうには2~30人の比較的濃密な人間関係が潜んでいます。
その中には社労士を必要とする人、web制作を必要とする人、コーチングを必要とする人がいるかもしれない。
その人が私を信頼してくれたら、その知り合いを紹介してくれるかもしれない。
そういう二次的な人間関係を射程に収めるために、今目の前の人と信頼構築する必要があるわけです。
昔、悪徳金融ローンの社長が世間を騒がせていた時、その社長の次のような発言がTVで紹介されました。
「金貸しは貧乏人が金持ちを連れてくるビジネスだ」
つまり金を借りるその人は貧乏人だが、そいつが連れてくる連帯保証人は金持ちで、その金持ちから金をふんだくるのが我々のビジネスだというわけです。
えげつない話ですが、「目の前の人の向こうの人脈を捕まえる」という発想自体は、交流会の活かし方にも相通じるものがあります。
こういう発想に立つと、どんなに自分とは無縁に思える職業の人であっても、仲良くなり覚えてもらう価値があると思えてくるのではないでしょうか。
そしてそのためには一度自分の職業の話題から離れて、遊びの話、趣味の話で盛り上がった方がいい、と最近よく思うのです。
ですから先日参加した千代田商工会議所の交流会では、社労士よりも「街歩きYoutuber」としての自分を強調してきました。
ありがたいことに面白がってもらえました。
かくあるべし。
ちなみにそのYoutubeチャンネルはこちら
事務所Youtube チャンネルもやっています