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懲役2年男、焼却炉放り込み男、私の出会った問題社員たち(2025.3.14)


私は社労士になる以前、ごく小規模な会社で労務・総務を担当しておりました。

最初は社長と私の2人だけの会社で、そこから3年間で25名くらいまで従業員が増えました。


自然と私はナンバー2になるわけでして、採用活動にも携わり、多くの社員を迎えかつ見送りました。


その中で出会った「問題社員」を2人ほど挙げましょう。


ぶっちぎりNo1の問題児は、ある日突然警察に逮捕されて姿を消し、障害の罪で懲役2年を食らった青年です。


何でも、入社する以前に起こした喧嘩沙汰で相手をアイスピックで刺したとか。

何というバイオレンス。


心を入れ替えていたのかよく分かりませんが、働きぶり自体はいたって真面目で、気さくで明るい性格でしたから、私や社長からの評価も高かっただけにこの超展開には驚きました。


社長は服役後も彼と手紙のやり取りをしていたそうですが、出所後どうなったかは不明です。

何しろ私は彼の出所を待たずに、この社長から首を絞められるという暴行を受け、会社を辞めたので(!?)。


さてそんな修羅の会社で出会ったもう一人の問題児。


彼は逮捕こそされませんでしたが、プライベートで付き合っていたワル仲間とつるんで喧嘩をし、相手を焼却炉に放り込むなどして警察に追われることになり、突然会社に来なくなった北斗の拳の雑魚キャラのような男です。


こちらも会社での振る舞いはごく普通だったので、突然来なくなるのはかなり意外でした。


上記の事情をなぜ知ることになったかというと、彼が姿を消して半年くらいした時、職場で彼の後輩だった人物が会社を辞めたのですね。で、最終の給与を巡って事務的なミスもあり、その後輩君は会社に質問があったんです。


普通に自分で質問すればいいところ、なぜか彼は「アニキ」と慕う北斗の拳君に代わりに電話してもらったんですね。「アニキ」ってあたりに幼稚さを感じます。


で頼られた北斗の拳君は、自分の経緯はそっちのけで突然私の携帯に電話してきて、後輩君の質問を私にぶつけるわけです。


当然私は「いやいやちょっと待て」と。「まずお前がいなくなったのはなぜだ?自分のことをそっちのけにして、なぜ他人の面倒を見ている?」という趣旨のことをキツめの口調で言いました。


この時点では北斗の拳君が修羅の国の住人だと私は知らなかったので。


しかし、喧嘩腰に対応された北斗の拳君は「んだてめえ。住んでんの○○だってなあ。今から行ってやっからよ」と特攻の拓か何かで覚えたと思しき語彙で凄んできました。


あ、こういうキャラか。と秒で理解した私は、瞬時に方向転換して「分かった。悪かった。口調がきつかったのは謝ろう。で、なんでいなくなったんだい?」と柔和に尋ねて、先ほどの焼却炉話を聞いたのでした。


人を刺して懲役2年食らう奴。

喧嘩相手を焼却炉に放り込み、同僚を舎弟にしてイキる奴。


香ばしいでしょう?


でもこういうエキセントリックな経験も、社労士として経営者の皆さんから問題社員対応を相談されるとき、一つの引き出しとして役に立っているのです。


そして話のついでに出てきた自分で電話できない舎弟君とか、私の首を絞めて会社から追い出す社長とか、全体に人間のレベルがアレですが、その会社は私が辞めた10年後、赤字が続いた果てに買収されて消滅しました。


これが中小零細企業のリアルです。

大会社で一定の常識水準を備えた人々と関わってきただけの、お上品なキャリアしか持たない社労士には分からない世界を、私は知っています(笑)


Youtube チャンネルもやっています









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