社会保険料倒産から会社を守る方法(2024.11.18)
最近、103万円の壁だの
130万円の壁、
106万円の壁、
といった議論が盛んですね。
これらの壁の何たるかは
すでに各所で解説されていますから
今更ここでは書きません。
しかし、これから先の日本社会では
社会保険料はどんどん高騰していきます。
その理由は人口減少しているからです。
そもそも保険の仕組みとは
大勢の健康な人のお金によって
少数の病人・けが人・死亡者の遺族を支える
というものです。
ところが今の日本では
高齢者≒病人・けが人が増えて
現役世代≒健康な人が減っています。
「大勢の」と「少数の」という
基本的前提が逆転してしまっています。
人口減少は基本的に
保険の仕組みと相性が悪いのです。
もはや社会保険料高騰は
起きることが確定した未来です。
今回はそれにどう備えるか、
具体策を考えていきます。
◆基本コンセプト
まず従業員には可能な限り
自社以外の収入源を持ってもらいましょう。
社会保険料の半分は会社負担です。
従業員にほかの収入源をもってもらえれば
生活費目当ての残業といった
地獄絵図を避けられます。
これはそのまま会社負担の軽減につながります。
★具体策1
具体的には副業の解禁です。
どんどん副業してもらいましょう。
副業を通じてコスト意識を高めてくれれば
社員教育の手間も省けます。
★具体策2
もう一つは社員教育としての金融教育。
無難な投資信託への投資を教えて
確実な資産形成をさせるのです。
つまり授産政策ですね。
収入源は労働以外にも作れます。
うっかりやるとギャンブルに走る人も出ますから
それを防ぐためにも
会社で金融教育してやるのです。
★具体策3
それを実現させるためには
従業員に長時間労働させるわけには
いきません。
会社のDXと仕組み化を徹底し
少人数・短時間労働で回しましょう。
言い換えれば
DXにこそ最大の投資をすべきです。
ここを惜しんではいけない。
会社を守るうえでは
社会保険料として払うより
DXのために払ったほうが絶対にいい。
★具体策4
さらに請負に出せる仕事は請負にして
会社負担を軽くしましょう。
請負のいいところは
社会保険料がかからないこと。
場合によっては従業員が
「副業」としてやるなんて展開もあるかも
しれません。
ただしこの場合は、
うっかりやると偽装請負になってしまうので
慎重さが求められます。
しかし、
きちんと要件を踏まえて設計すれば
負担を労使双方が
合法的に回避することがで可能です。
従業員目線でも
外注として引き受けると
その仕事については完全な裁量が手に入るので
自由度の高い働き方ができます。
裁量が増せば、同じ仕事をするにも
やりがいは高まるでしょう。
★★大事なことなのでもう一度言いますが
従業員に請負をさせるのは
偽装請負のリスクがありますから
くれぐれも丁寧な設計をしてください。
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